朝倉染布株式会社

染色整理加工一筋、121年。
世界に誇る、撥水・速乾加工技術。

設立 昭和23年(1948)6月(明治25年創業)
代表者 朝倉 剛太郎
所在地 桐生市浜松町1丁目13-24
資本金 3,800万円
従業員数 95名
TEL 0277-44-3171
FAX 0277-44-3100
HP http://www.asakura-senpu.co.jp
【経営革新計画のテーマ】

機能性を付与した繊維製品及び生地の販売

期間:平成22年5月~27年4月

創業121年の老舗企業、染色加工技術の開発に挑む。

 明治25年に創業した朝倉染布株式会社。染色整理加工業者として、創業当初は絹織物の加工を、昭和30年代に入ってからは大手繊維メーカーの指定工場となり、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維の染色加工を行っている。
 同社は、121年という長い歴史の中で一貫して新たな染色加工技術の開発に取り組んでいる。なかでも、伸縮性に富むポリウレタン糸混合のニット素材(水着、スポーツ衣料、インナー素材)の加工は得意だ。吸水速乾加工や強力撥水加工を施した競泳用水着の生地は、スポーツアパレルから高い評価を得ている。オリンピックに出場した有名スイマーが、同社が加工した生地の競泳水着を着用し、見事にメダルを獲得した。
 これまで無地品の染色加工を中心に行ってきた同社だが、平成12年、インクジェットプリント加工を開始した。デザインをコンピューター画像処理して、染料インクを生地へ直接印捺するというもので、これにより無限の色相表現が可能になったほか、極少量でも加工に対応できるようになった。

販路拡大を目指す朝倉社長 超撥水加工技術で濡れない
(写真上)販路拡大を目指す朝倉社長
(写真下)超撥水加工技術で濡れない
盗撮防止加工技術、スクール水着に採用。

 大手繊維メーカーの指定工場となったことで、さまざまな染色加工を行い、成長し続けてきた同社だが、同社が持つ加工技術は、顧客から受注した生地の加工に用いるだけの状態であった。「委託加工だけをやっていてはうまくいかない」と考えた同社は、自社で機能を付けた繊維製品や生地の販売を開始。平成18年、超撥水風呂敷「ながれ」を商品化した。
 同社は現在「ながれ」に続いて、機能性を付与した製品や生地の販売を展開していこうと、経営革新に取り組んでいる。
 その一つが、PEEP CUT・盗撮防止加工技術だ。同社は染料メーカーとともに、赤外線を遮断する染料を開発。同染料を生地に加工することで、赤外線盗撮を防ぐことに成功した。この加工技術を施した生地は、スクール水着を生産するメーカーに採用されている。
 また、国際特許出願中の伸縮性のあるニット生地に導電性樹脂をプリントした心電図測定布についても、介護業界やゲーム業界などから引き合いがきているという。

布の上で水がコロコロ動く 超撥水風呂敷「ながれ」の使い方は自由自在 超撥水風呂敷「ながれ」の使い方は自由自在
(写真上)布の上で水がコロコロ動く
(写真中・下)超撥水風呂敷「ながれ」の使い方は自由自在
超撥水風呂敷ながれ、数々のデザイン賞を受賞。

 同社オリジナル商品・超撥水風呂敷「ながれ」は順調だ。2011年度の「グッドデザイン賞」において特別賞を受賞したほか、世界でもっとも歴史の長い米国の「グッドデザイン賞」を受賞。さらに、1955年から続く国際的なデザイン賞である「レッドドット・デザイン賞2013」で「honorable mention」を獲得した。
 市場には、超撥水風呂敷「ながれ」に似た商品も出てきたという。「まねをされてきたということは、知名度が上がってきたということ。もっともっと広めていきたい」と、朝倉剛太郎社長は力を込める。
 今後は、レインコートなど雨具を中心としたグッズにも力を入れていくという。また、海外への展開も視野に入れている。すでに、撥水加工を付与した生地は、中国の大手通販メーカーに採用された。朝倉社長は「次は、アメリカへ」と意気込みを語る。

「ながれ」は数々のデザイン賞を受賞 「ながれ」は数々のデザイン賞を受賞 「ながれ」は数々のデザイン賞を受賞 超撥水のポンチョやレインコートも販売中
(写真上・中)「ながれ」は数々のデザイン賞を受賞
(写真下)超撥水のポンチョやレインコートも販売中
取材こぼれ話

世界最高峰のデザイン賞を受賞した超撥水風呂敷「ながれ」だが、発売当初から好調だったわけではないという。見た目ではわからない撥水効果を、人々に伝えるのにとても苦労したそう。「あるとき、水槽の中に風呂敷を入れて、水をかけてみた」という朝倉社長。そのデモンストレーションを見た人が興味を持ってくれた。今でも、プレゼンには、このデモンストレーションを欠かさないという。

取材記者の目

「ながれ」に水をかけると、水は水玉となって、表面を滑るように転がり落ちました。本当に濡れません。風呂敷としてではなく、エコバッグやスカーフ、急な雨の傘替わりとして使用する人が多いというのもうなずけました。

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