有限会社浅間高原麦酒

自家栽培したホップで地ビールを開発、
草軽電鉄100周年記念した地域特産品化にも挑む。

設立 平成9年(1997)
代表者 黒岩 修
所在地 吾妻郡嬬恋村大笹2193-27
資本金 700万円
従業員数 7名
TEL 0279-96-1403
FAX 0279-96-1436
HP http://www.tsumabro.com
【経営革新計画のテーマ】

自家製ポップ地ビールの開発と地域連携によるブランド化事業

期間:平成25年3月~28年2月

地ビールと製造とレストラン経営から、新たな収益の柱を

 有限会社浅間高原麦酒は、平成9年、浅間山を正面に望むロケーション抜群の地に「嬬恋高原ブルワリー」を開業し、地ビール製造とイタリアンレストランを展開している。レストランでは、自家農園で栽培した高原野菜を使った料理や、本格石窯で焼いたピザ等を提供。嬬恋高原の良質な地下水を使用した地ビールと新鮮野菜が味わえることで人気を集めている。地ビールは、レストランのほか近隣のホテル・ペンションや小売店でも販売し、好評を博してきた。しかし、顧客の多くが観光客で、オフシーズンの間は休業しており、そのままでは収益向上にも限界があった。
 そのとき、今までいわゆるB to Bでの販売を行っていた地ビールを、B to Cで販売できないかと考えるようになった。地元商工会からの勧めもあり、新たな地ビールの開発と販路の拡大を目指した経営革新計画を平成25年3月からスタート。現在、順調に計画を進めている。

正面に浅間山を望むロケーション抜群の「嬬恋高原ブルワリー」 正面に浅間山を望むロケーション抜群の「嬬恋高原ブルワリー」
(写真上・下)正面に浅間山を望むロケーション抜群の「嬬恋高原ブルワリー」
自家製にこだわった新商品の開発と地域ブランド化

 開発している商品の第一は、カスケードという品種の自家製ホップを原料にした地ビール。日々頭の中で理想のビールの味を思い描き、試行錯誤を繰り返して商品開発を行った。フローラルな芳香と強い苦味が特徴で、原料のホップはレストラン横の農園で栽培している。自家栽培のホップにすることで、従来より鮮度の良いビールを作ることができ、店舗限定で販売したところ、顧客の評判も上々である。
 また、平成27年に草軽電気鉄道(現・草軽交通株式会社)が100周年を迎えることから、駅舎をモチーフにデザインした記念ラベルを作成し、それを貼った地ビールの販売を企画。土産需要はもちろん、ギフトセット用の化粧箱も作成し贈答需要の喚起もねらう。

現在、レストランと近隣ホテル等で販売している「嬬恋高原ビール」 新商品開発にかける思いを熱く語る黒岩社長
(写真上)現在、レストランと近隣ホテル等で販売している「嬬恋高原ビール」
(写真下)新商品開発にかける思いを熱く語る黒岩社長
本物のビールを目指して

 「地ビール」は全国各地にあるが、通常製造を行っているのがその地域であり、原料は輸入品である場合が多い。手間やコスト等の問題から、原料の調達も地域で行っている地ビールはほとんど無いのである。しかし同社は、前述のとおりホップの自家栽培に取り組み、製造に係る全ての工程を嬬恋村で行うこととした。このように、こだわりぬいた本物の地ビールを提供することで、地域の活性化を助けたいという思いがある。商品を全国に売り出すのかと質問したところ、「地元に根付き、地元に愛されてこその地ビール。まずはそこから」とのことであった。本物の地ビールを、地域の観光資源である草軽電気鉄道とともに発信していくことで、嬬恋村の更なる発展に寄与したいそうだ。

中央に薪ストーブのある落ち着いたレストラン内 レストランでは香り高い作りたての地ビールを味わえる
(写真上)中央に薪ストーブのある落ち着いたレストラン内
(写真下)レストランでは香り高い作りたての地ビールを味わえる
取材こぼれ話

大きな窓から雄大な浅間山を望み、柱や梁に太い丸太をぜいたくに使った店内はリゾート感たっぷり。鉄工細工が趣味という黒岩社長が冬季休業中に制作した作品が随所に飾られ、手作りの温もりが感じられるインテリアも素敵だった。

取材記者の目

全国各地にある地ビールのほとんどが輸入ホップを使っている中、自家製ホップだけにこだわった地ビールは大変な希少価値です。地元の名産品としてはもちろん、群馬を代表する名産品としても、今後の展開に大いに期待したいです。

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