株式会社チャーム

自社栽培の高品質な商品とスピード感あふれる流通で、
ペット市場拡大を実現。

設立 昭和54年(1979)2月
代表者 今井 努
所在地 邑楽郡邑楽町中野2819-8
資本金 1,000万円
従業員数 370名
TEL 0276-88-4828
FAX 0276-88-3363
HP http://www.charm.co.jp
【経営革新計画のテーマ】

ペット市場の拡大を狙う流通改革

期間:平成17年12月~22年11月

インターネットによる市場拡大と自社栽培

 アクアリウムを趣味に持つ人なら誰もが知っているといっても過言ではない株式会社チャーム。そのサイトは、楽天ショップのペット部門で6年連続1位、平成24年度には約4万件あるネット商店の中で総合5位を受賞している。
 昭和54年に縫製業として創業した同社は、今井努社長の代にアクアリウム関連商品販売へと業種変更した。当初は店舗での販売が主で、対象をマニアにしぼり販路の拡大を目指した。しかし店舗販売ではそれ以上の売り上げが難しいと、平成12年頃からインターネットによる通信販売を始めた。
 さらに仕入主体型から自社生産型へと移行。魚や水草は主に東南アジア、ヨーロッパ、アマゾンなどから輸入されるが、虫等がいると検疫ですべて廃棄されるというリスクがあった。自社栽培に踏み切ったことで、季節や天候に左右されず高品質な商品が提供できるようになった。

壁には楽天ショップの賞状がずらりと掛けられている
(写真上)壁には楽天ショップの賞状がずらりと掛けられている
(写真下)水草水槽、海水水槽が並ぶチャーム邑楽店内とスタッフ
スピードと品揃えで急成長

 重視しているのは、配送のスピード。午後5時までに注文されたものはその日に配送するので、北海道でも九州でも翌日には届く。それができるのも在庫があるからだ。現在、5,000~6,000坪の在庫置き場があるが、小売店がそれだけの在庫を持つことはかなりの負荷がある。経営革新計画で県のパワーアップ資金が利用できたことが助けになったという。品揃え、品質にも力を入れている。サイトを見ると水草だけでも約400種類もある。「品揃えと品質の良さが売り上げ拡大につながっていると思います」と今井社長は胸を張る。
 ただ、生物の場合は管理・維持が一番問題だ。店舗販売では実際に見て買うのでクレームが少ないが、配送では出荷時は状態が良くても、配送のストレスで着いた時に状態を崩すこともある。
 いかに配送時のリスクをなくすかが重要になってくる。季節や場所に合わせて保冷、保温の対策をするが、これについては多くの経験の中でノウハウを身につけたそうだ。

(写真上)品揃え、品質には自信をもっていると語る今井社長
(写真下)広大なビニールハウスで栽培される水草は、できるだけ鮮度を保った状態で配送される
カテゴリーの充実でシェア拡大を

 携帯やiPadなどで気軽にネットが利用でき、インターネット販売はさらに増えていくことが予想される。アクアリウムに関しては、自然保護の観点から商品の養殖化が加速しているため、これからも自社栽培に力を入れていくことに変わりはない。アクアリウム以外にも小動物、爬虫類、昆虫等へとカテゴリーも拡大し売り上げを伸ばしてきた。それに伴って従業員の数も増え、現在は派遣社員も加えると400人近くになっている。
 今後、力を入れていきたい部門は犬猫市場だ。犬猫に関しては、比較的高齢の方が飼われている場合が多い。また最近の傾向として、多頭飼いも増えている。一度に購入するフードやトイレ砂なども重量が増え、自宅まで持ち帰るのが大変だ。通販を1度利用すると、その利便性からリピーターになる確率が高いという。
 そうしたユーザーのために、これからも価格以外のサービス内容で他社との差別化を図っていきたいということだ。

チャーム邑楽店内の様子自社栽培場店舗に並ぶ水槽
(写真上)チャーム邑楽店内の様子
(写真中・下)店舗に並ぶ水槽
取材こぼれ話

熱帯魚の場合、配送の温度設定は25度が適温。しかし、冬の北海道などではマイナス10度から20度にもなる。本州でも標高の高いところはかなり温度が低くなる。水温を高く保つために使うのが温カイロ。場所によってカイロの数を変える。関東なら2つくらいで足りるのが、北海道だと10個くらい入れる。逆に夏場は保冷材で冷やす。天候によっても違ってくるため、天気予報は常にチェックしているそうだ。

取材記者の目

邑楽町にある店舗と自社栽培場を案内してもらいました。ゆらゆらと揺れる水草の間を泳ぐ熱帯魚を見ていると、本当に心が癒されました。アクアリウムにはまりそうです。

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