株式会社江川化成

本物と見間違う、緻密な仕上がり。
技術を活かして、提案型企業へ。

設立 昭和61年(1986)9月
代表者 江川 裕之
所在地 太田市新田市野井町2816-2
資本金 1,000万円
従業員数 10名
TEL 0276-57-4380
FAX 0276-57-4587
HP http://www.egawakasei.co.jp
【経営革新計画のテーマ】

創造型ポリウレタン造型品の提供による提案型企業への変革

期間:平成24年9月~29年8月

FRPとポリウレタン製品。

 株式会社江川化成は、昭和50年、株式会社エガワという社名で店舗の什器や建材業者として創業。昭和61年に江川化成に社名変更し、FRP製品生産に方向展開した。FRPとは、ガラス繊維で強化したプラスチックのこと。同社は、FRPを用いたバスのバンパーや、車両向け天井搭載バスクーラーのケース、トラック車両の防風板などを手がけ、事業の拡大を図ってきた。
 平成7年には、米国のフツラ社からポリウレタンによる製品製作の技術をいち早く導入。燃やしてもダイオキシンが発生しないポリウレタンは、リサイクルが困難なFRPの代替品として注目されていたもので、同社のポリウレタンの塗布工法は、15年、県の1社1技術に認定された。
 平成10年代に入り、主な取引先だった富士重工業株式会社がバス製造と鉄道車両製造から撤退したことで、売り上げが低迷した。経営の建て直しに力になったのが、ポリウレタン製品の製造と、気象庁や防衛省向けのFRP製レーダードームだ。同社は、これまで培ってきたFRP製造の技術を応用し、いくつものパーツを組み立て、直径7メートルのドームを完成させた。同社が製造したレーダードームは、全国20カ所に設置されている。

お客様に喜ばれる自社製品を作りたいと話す江川社長 新潟地方気象台の直径7メートルレーダードーム 同社が手がけた東京ドームシティアトラクションズのフリフリグランプリ
(写真上)お客様に喜ばれる自社製品を作りたいと話す江川社長
(写真中)新潟地方気象台の直径7メートルレーダードーム
(写真下)同社が手がけた東京ドームシティアトラクションズのフリフリグランプリ
出来栄えが評価され、新しい仕事へ。

 同社は現在、FRPとポリウレタン、金属部品などを用いて、さまざまなものを製造している。アミューズメントパークの遊具や外壁、木や石を模した造形品、百貨店などのショーウインドーの装飾など、製品は大小問わず、種類も幅広い。しかも、デザインから成形、加工、組み立てと一貫して行っているのが特徴だ。
 平成22年には、福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズのFRP椅子を受注。翌23年には、同リゾートの震災復興工事としてステージ意匠工事を受注し、ポリウレタンを使用した造形物を手がけた。
 また、平成25年に入って、同社に日本を代表するテーマパークの造形物製作という大きな仕事が舞い込んできた。スパリゾートハワイアンズでの仕事が認められてのことだ。「発注をいただいたとき、身が引き締まる思いがした」と話すのは、江川裕之社長だ。現在、工場内では、造形物完成に向けて生産に追われている。同社では、いくつものパーツを作り、それを同社前で仮組み立てを行う。「最後の1枚がうまく組み合わさるまで、心配は消えない」と話す江川社長だが、一方で、「形あるものなら、どんなものでも模して造形できる」と強い自信をのぞかせる。

スパリゾートハワイアンズのステージと座席 スパリゾートハワイアンズのステージと座席 スパリゾートハワイアンズのステージと座席
スパリゾートハワイアンズのステージと座席
オリジナル商品の開発へ。

 同社の強みは、造形物の表現力と、仕上がりを考慮した継ぎ目を隠す独自の造形技術だ。同社は、これらの技術を活かし、オリジナル商品の開発と、オリジナル造形品を提案する企業へ変革を遂げようと、経営革新を図っている。
 また、ポリウレタン性のソフト素材を開発中だ。この新素材は、水に強く、弾力があり、柔らかいという。これが完成すれば、用途は広がり、さまざまな造形物やオリジナル商品を作ることが可能になる。江川社長は「お客様に喜ばれるような自社商品を作っていきたい」と話している。

某有名テーマパークの造形物を生産中 某有名テーマパークの造形物を生産中 某有名テーマパークの造形物を生産中
某有名テーマパークの造形物を生産中
取材こぼれ話

スパリゾートハワイアンズのステージを囲む座席1,500席は、すべて同社が手がけたものだ。さまざまな注文がある中、江川社長の頭を一番悩ませたのが「アジアンテイストにしてほしい」というものだったという。籐にまねたFRP椅子を作ろうと思ったとのことだが、なかなかイメージに合うものが作れなかったため、籐を扱う店に出向き、編んでもらい、その実物を元に、本物さながらのFRP椅子を完成させたという。

取材記者の目

同社に伺ったとき、某有名テーマパークの造形物を生産中でした。楕円形の窓、窓枠、外壁など種類はさまざま。それらを組み立てると、ある造形物になるといいます。完成がとても待ち遠しく、わくわくしてきました。

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