株式会社フリール

高度な医療を、どこでも、だれにでも。
全国各地を走る、移動検診車。

設立 平成4年(1992)
代表者 吉野 弘之
所在地 高崎市旭町46-2 高砂ビル高崎西口7階
資本金 3億2,980万円
従業員数 38名
TEL 027-329-7080
FAX 027-329-7082
HP http://www.freeill.co.jp
【経営革新計画のテーマ】

「3Dデジタルマンモグラフィー装置搭載車」の開発及びレンタルの全国展開

期間:平成25年3月~29年5月

日本で唯一のメディカルモバイルサービス。

 株式会社フリールは、国内初の医療機器車載レンタル会社。CT・MRI装置などを車に搭載し、検診車として全国各地に車を走らせる「メディカルモバイルサービス」を日本で初めて事業化した企業だ。
 同サービスとは、医療機関などのニーズに応じて定期的に貸し出す「一般レンタル」、病院などが保有している機器のメンテナンス時などに貸し出す「代替レンタル」、企業などで行われる従業員向けの「検診サービス」など、必要な場所・時間・期間に応じて、技師や放射線専門医による必要な技術支援とともにレンタルするというもの。平成7年には、日本初のヘリカルCT搭載車、12年には世界最小の超伝導1.5テスラMRI搭載車、24年には、世界初となる3Dデジタルマンモグラフィー搭載車の開発に成功し、常に革新的な事業を展開している。

医師としても多忙な毎日を送る平川会長 ヘリカルCT搭載車両 CT搭載車両の内部、CT室 CT搭載車両の後方が出入り口
(写真上)医師としても多忙な毎日を送る平川会長
(写真中・上)ヘリカルCT搭載車両
(写真中・下)CT搭載車両の内部、CT室
(写真下)CT搭載車両の後方が出入り口
最新鋭マンモグラフィーで、乳がん発見率をアップ。

 同社では現在、3Dデジタルマンモグラフィー搭載車の開発及びレンタルの全国展開をテーマにした、3回目となる経営革新計画が進められている。
 乳がんは近年増加傾向にあり、女性がかかる「がん」の第1位。乳がん検診の必要性は、さまざまなメディアでも報道されているが、乳がんは早期発見と治療でほとんどが助かる病気であり、早く発見することが何より大切となる。
 同社が搭載している3Dマンモグラフィー装置は、県内に1台、日本の医療機関でもまだ20数台しか導入されていない最新鋭装置。従来のものより乳がんの発見率は高く、より精度の高い検診が可能となる。「医療機関がレンタルで同装置を使用することで、自施設の装置との性能の差を比較することができる。こうした医療装置は高額ですから、購入前に使ってみたいという医療機関も増えています」と話すのは、平川雅之会長だ。同社では今後、同装置搭載車の台数を増やし、全国にサービスを拡大していくという。

車内にあるデジタルマンモグラフィー 3Dデジタルマンモグラフィー搭載車
(写真上)車内にあるデジタルマンモグラフィー
(写真下)3Dデジタルマンモグラフィー搭載車
営業力の強化、移動検診車の増強、新たなフリールの始まり。

 平成25年5月、同社はオリックス株式会社の100%グループ会社となり、新たなスタートを切った。21年間にわたり、医師として、経営者として手腕をふるってきた平川会長は、「僕はこの会社を素晴らしい会社だと思っているので、数年前から引き継いでくれる人をずっと探していた」という。
 平川会長から経営者のバトンを受けたのが吉野弘之社長。「フリールを立ち上げた平川会長の魂を引き継ぎ、オリックスの営業力を起爆剤にしてフリールを守っていきたい」と力を込める。
 「これからの医療のあり方を考える上でも、CTやMRI装置が動くということは、非常に大きな可能性を持っている」と話す平川会長。例えば、かかりつけ医療機関で検査を受けることができたとしたら、検査のために大きな病院に行くこともなくなる。しかも、不安を抱えて来院する患者さんにとって、かかりつけ医に診てもらえることほど心強いことはない。
 同社は今後5年間で、CT、MRI、3Dマンモグラフィーの各搭載車を現在の2.5倍の60台に増強する。そして、資金面などの理由から医療機器を所有できないクリニックなどに、同サービスを提案していくという。同社の移動検診車が全国を駆け巡る。

サービスの拡充を図るという吉野社長 1.5テスラMRI搭載車 車内にあるMRI装置
(写真上)サービスの拡充を図るという吉野社長
(写真中)1.5テスラMRI搭載車
(写真下)車内にあるMRI装置
取材こぼれ話

同社は平成4年、現役医師でもある平川会長と臨床検査技師である奥様がたった2人で立ち上げた。医療の現場を知っているからこそ生まれた同社のサービスだが、日本では前例のない仕組みだっただけに、医療法の壁、膨大な累積赤字など困難の連続だったという。さまざまな困難に立ち向かうことができたのは、「世の中にこの仕組みは絶対必要だ」という平川会長の信念。その強い信念に引き寄せられるように支援者・協力者が増え、現在の同社がある。

取材記者の目

 「医者と経営者」の二足のわらじ。さぞかし大変だっただろうと思いましたが、平川会長の答えは予想に反して「NO」。「予想をする」という点では、医者も経営者も同じという平川会長の笑顔が印象的でした。

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