フナダ特殊鋼株式会社

素材からマシニングセンター加工まで、
オーダーメイドの特殊鋼材製品を提供。

設立 昭和63年(1988)
代表者 船田 正
所在地 伊勢崎市八寸町5378
資本金 2,000万円
従業員数 50名
TEL 0270-20-2222
FAX 0270-20-2727
【経営革新計画のテーマ】

製造販売の合理化システムの構築

期間:平成11年12月~16年11月

群馬県第1号の経営革新承認事業所となる

 フナダ特殊鋼株式会社は、日立金属株式会社、大同特殊鋼株式会社、新日本製鐡住金株式会社等、国内大手企業の製品を取り扱い、特殊鋼材の販売、プレス金型、プラスチック金型、鋳物鋳造金型(ダイキャスト)によるマシニングセンター加工まで、顧客のニーズに応える製品づくりで業績を伸ばしている。
 創業は昭和48年、特殊鋼材の卸売業者として個人事業でスタートした。57年に伊勢崎市日乃出町へ本社と工場を移転し、販売だけでなく機械加工も開始した。63年には法人登記して株式会社に組織を変更し、金型部品の素材である特殊鋼の切断販売を行ってきた。事業が軌道に乗ってくると、より精度の高い製品をより短納期で納入することが要求されるようになり、工場の増設を繰り返してきた。しかし、同敷地内では限界があり、作業性に支障が出て管理も困難になってきた。
 そこで、日本政策金融公庫(当時:中小企業金融公庫)からの勧めもあり、平成11年に施行された「中小企業経営革新支援法」に基づいて経営革新計画を作成。同年、「製造販売の合理化システムの構築」をテーマにした計画が承認されて、群馬県第1号の同法による承認事業所となった。

地元密着で顧客のニーズに応える経営を心がけているという船田社長 受注から製造・配送までコンピュータで管理している
(写真上)地元密着で顧客のニーズに応える経営を心がけているという船田社長
(写真下)受注から製造・配送までコンピューターで管理している
経営改革支援制度により新社屋取得と業務拡大に成功

 計画が承認された同社は、日本政策金融公庫(当時:中小企業金融公庫)から「経営革新貸付」の大口融資を受けることが可能となり、敷地面積約3倍の新敷地に、新しい本社と工場を建設、移転した。新しい工場には、新たにNC制御されたガス溶断機や、国内で5台しか導入されていないという24時間フルタイム稼動の自動立体切断システムなどを導入し、設備面の強化による量産化、品質の安定化、納期の短縮化等を図ったことにより、顧客の要求に柔軟に対応できるようになり、受注の増加や販路も拡大した。
 また、受注に対応するため豊富な在庫品を仕入れから搬入まで効率的に進めるために、コンピューターシステムを導入し、製造から物流までの一貫した管理システムの構築にも成功した。

24時間稼動可能な自動立体切断システム NCガス溶断機 工場内のようす
(写真上)24時間稼動可能な自動立体切断システム
(写真中)NCガス溶断機
(写真下)工場内のようす
時代のニーズに応える高付加価値製品で、技術革新に貢献

 私たちの暮らしに欠かせない自動車や電化製品などの機械産業は、技術革新が進んでいる。その高機能化には、同社の特殊鋼材や加工製品が欠かせない存在となっている。
 「より良い製品を、より早く」をモットーに、顧客のニーズに的確に応える経営方針が同社の強みとなっている。地域密着で地元企業からの受注を大切にしているというが、品質の高さと対応力から、顧客からの紹介という形で着実に新規受注先が広がっている。リーマン・ショック以降、国内の製造業が縮小傾向にある中、業績を順調に伸ばしているのは、同社がいかに業界での信頼を得ているかを物語っているのではないだろうか。

社屋外観 ニーズに合わせて製造・販売する商品
(写真上)社屋外観
(写真下)ニーズに合わせて製造・販売する商品
取材こぼれ話

芝生広場のある広い敷地に、窓を大きく取った社屋が美しく映える同社は、町工場というイメージとはかけ離れている。同社を支える優秀な社員を育てるため、これら充実した福利厚生に加え、社屋の窓ガラスや床清掃を、毎年専門業者に依頼するなどし、職場環境の改善にも取り組んでいる。船田社長は、新社屋を建設する際、社員が自分の子どもに「ここがお父さんの職場だよ」と見せたくなるような建物を目指したという。社屋は、10年の月日を感じさせないものとなっている。

取材記者の目

県の承認第1号の同社。策定にあたっては書類作成に苦労されたそうですが、県の担当者が熱心に指導してくれたとのこと。新たな展開には、まず一歩踏み出すことが必要なのだと思いました。

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