株式会社木暮旅館(ホテル木暮)

1,300坪の大浴場が自慢、
リピーターに愛される癒やしの宿へ。

設立 昭和23年(1948)4月(天正年間創業)
代表者 木暮 武太夫
所在地 渋川市伊香保町135
資本金 3,000万円
従業員数 106名
TEL 0279-72-2701
FAX 0279-72-2708
HP http://www.hotel-kogure.com
【経営革新計画のテーマ】

五感を癒す伊香保の湯今昔

期間:平成16年5月~19年4月

創業は天正年間、歴史ある老舗旅館。

 天正年間に創業したホテル木暮は、400有余年の歴史をもつ老舗旅館。伊香保温泉石段街を流れる「黄金の湯」の引き湯量は、伊香保で一番多い湯量を誇っている。また、昭和天皇が泊まられた宿として、大正ロマンを代表する画家・竹久夢二が愛した宿としても知られている。
 代々、当主は、初代「木暮武太夫」の名を襲名している。第25代は池内勇人内閣で運輸大臣を務め、第26代は全国の温泉協会の会長を務めた。現在、同社の舵を取るのは、第27代目となる。
 平成2年、現在の建物(地上7階・地下2階)となり、木暮旅館からホテル木暮へと進化した。全国の大型温泉旅館としては、いち早く完全分煙に踏み切るなど、時代のニーズを捉えた経営を行っている一方、400年にわたって、脈々と引き継がれてきたサービスを大事にしながら、お客様を迎えている。

人気の和洋室ゲストルーム 貸し切り展望露天風呂「嬉しの湯」
(写真上)人気の和洋室ゲストルーム
(写真下)貸し切り展望露天風呂「嬉しの湯」
団体から個人へ、大浴場の大改築。

 同社は平成16年、経営革新計画を策定・実行し、大浴場の大改築に取り組んだ。当時、旅館業は社会構造の変化に伴い、客層が大きく変化していた時期だったという。男性中心の団体客が減少し、女性やカップル、小グループの個人客が増加。それによって、温泉地での楽しみ方も、宴会享楽型から癒やし静養型に変化する傾向があったという。平成15年には、3階フロアを露天風呂付き客室20室に改装した。今では、露天風呂付き客室はあちらこちらにあるが、当時としては、早い導入だったという。
そして、続いて手がけようとしたのが、「他の温泉や旅館では決して味わえないお風呂」を追求した大浴場だ。企画は難航したという。「ホテル木暮のお風呂に入りたいと思ってもらえるお風呂を作ることがテーマ。大変悩みました」と口をそろえるのは、若女将の木暮美奈子さんと尾身盛一総支配人だ。その言葉通り、構想・企画から着工まで足かけ4年の歳月がかかったという。

ジュニア野菜ソムリエの資格を持つ若女将心のこもったサービスを提供する尾身総支配人
(写真上)ジュニア野菜ソムリエの資格を持つ若女将
(写真下)心のこもったサービスを提供する尾身総支配人
改装続けて、お客様をお出迎え。

 平成18年1月、庭園露天風呂から源泉立ち湯、展望半身浴など趣向を凝らした26の湯船のほか、サウナ、岩盤浴、エステを完備した、北関東最大級1300坪の湯殿が完成した。「温泉は自宅では絶対に楽しめないもの。だからこそ、温泉につかり、くつろぎ、心身の疲れを癒やしてもらうことに徹底的にこだわった」と若女将は話す。
 その後も、同社は毎年、1フロアずつ客室の改装を行うなど、館内の設備のメンテナンスに力を入れている。年配の人や若い人は、和洋室を好む傾向があることから、和洋室を充実させている。平成25年も、洋風館の改装を終えたばかりで、全室禁煙室として、リニューアルオープンした。引き続き、客室フロアの改装を予定しているという。「お客様に満足していただくために、必要な設備投資だと考えています」と話す若女将。お客様に愛され続けるためのこうした企業努力が、口コミを広げ、リピーター客を増やしている。

大浴場にあるくつろぎスペース 源泉露天観音 露天館の湯
(写真上)大浴場にあるくつろぎスペース
(写真中)源泉露天観音
(写真下)露天館の湯
取材こぼれ話

伊香保温泉のシンボル「黄金の湯」は、空気に触れることにより酸化し、独特な赤茶褐色になるのが特徴だ。その黄金の湯の源泉が流れる本線「大堰」から、各源泉所有者(旅館)へ引き湯の際に用いられる湯口のことを小間口という。400年以上も前から、権利者は決められ、この小間口の大きさ(湯量)も定められているそうだ。毎分4,000リットル弱の湯量のうち、1,000~1,100リットルの源泉が、同社の小間口を通って、同社の各湯船に注がれている。

取材記者の目

1,300坪の湯殿は、さまざまなお風呂があり、景色も最高でした。これだけの充実したお風呂があるのに、日帰り入浴客を受け入れていないというから驚きです。チェックインより早めに来館するお客さんが多いというのも、納得ができました。

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