株式会社ジェイアイエヌ

“あたらしい、あたりまえ”を創造し、
世界№1のアイウエアカンパニーを目指す。

設立 昭和63年(1988)
代表者 田中 仁
所在地 東京本社/東京都渋谷区神宮前2丁目
34-17
前橋本社/前橋市川原町2丁目26-4
資本金 3,202,475千円
従業員数 約2,000名
TEL 03-6406-0120
HP http://www.jin-co.com/
【経営革新計画のテーマ】

メガネ小売の新業態店開発

期間:平成15年4月~20年3月

全国初の試み、メガネとカフェの複合店。

 株式会社ジェイアイエヌは、昭和63年に服飾雑貨製造業として創業。平成12年に田中仁社長が仕事で韓国を訪れた際、日本の約10分の1の価格でメガネが販売されていることに衝撃を受け、平成13年にメガネ事業を開始、福岡市に1号店を出店した。安くておしゃれなメガネはたちまち評判となり、東京、京都、神戸と次々に店舗を増やしていった。
 そんな中、平成15年に経営革新計画をスタート。全国初の試みとして、前橋市川原町に「ジンズガーデンスクエア」の店名でメガネとカフェの複合店を出店した。田中社長は「当時は、3年に1回3万円のメガネを買うのが普通だったので、どこのメガネ屋を見ても閑古鳥が鳴いていた。安くて良いものを提供してもメガネだけだとお客様の数も知れている。もっと老若男女が集まる仕組みを作りたいと、カフェと雑貨を含めた新しい業態でチャレンジした」という。
 この前橋店は、田中社長の狙い通り大評判となった。その盛況ぶりに、太田市に計画中だったイオンモールへの出店を要請された。まず太田で成功、それがきっかけとなって全国のイオンモールへと出店し、平成18年にはヘラクレス(現ジャスダック)に上場するまでに成長した。

世界№1のアイウエアカンパニーを目指すと熱く語る田中社長 経営革新計画を申請したジンズガーデンスクエア(現JINS前橋店) 豊富な種類の商品を取り揃えた店舗は居心地のよさを重視した温もりのある空間
(写真上)世界№1のアイウエアカンパニーを目指すと熱く語る田中社長
(写真中)経営革新計画を策定した当時のジンズガーデンスクエア(現前橋店、改装済)
(写真下)豊富な種類の商品を取り揃えた店舗は居心地のよさを重視した温もりのある空間
「志」を定めたときから始まった急成長。

 順調に成長してきた同社だが、上場に伴う経費等により一時危機に陥った。そのとき、株式会社ユニクロの柳井正社長の助言を得て、「あたらしい、あたりまえ」という企業活動の志を定めた(特集ページ参照)。
 この「志」をもとに平成21年、追加料金なしのオールインワンプライス、おしゃれで多彩な軽量メガネの開発、23年にはパソコン用メガネ「JINS PC®」などで視力矯正用以外の新たなメガネ市場の開拓と、業界の常識を覆すイノベーションを矢継ぎ早に展開。また、企画・生産・流通・販売まで自社で一貫して行うSPA方式のビジネスモデルが世界でも革新的であると認められ、「ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2011」に日本代表として出場。24年には海外事業本部を新設し、海外展開を本格化。現在では、全世界を視野に置き、世界No.1のアイウエアカンパニーを目指している。

「機能性アイウェア」シリーズ JINSの「志」をイラスト化した「イノベーションツリー」
(写真上)「機能性アイウエア」シリーズ
(写真下)「ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2011」で表彰される田中社長
イノベーションを起こし、歴史に名を刻む企業に。

 これまでメガネを必要としていなかった人たちにも役立つ「機能性アイウエア」シリーズや、さまざまなコンテンツとの企画商品、世界初のドライブスルーのメガネ店など、次々と画期的な商品やサービスで社会を驚かせ続ける同社だが、田中社長に言わせると、これらはまだ序の口だそうだ。「ただ安く大量に作って、売れて、利益が上がるというような会社にはなりたくない。世の中にコンセプトを作り出して世界中の人々のライフスタイルを変え、イノベーションを起こすような企業を目指す」と意気込みを語る。
 13世紀後半にイタリアで発明されて以来700年以上、その用途や価値観がほとんど変わっていないメガネ。同社は、そのさらなる可能性を追求し、常識を覆す社会的な意義のあるメガネを世に問うために、産学共同で研究開発を行っているという。次はどんな驚きを見せてくれるのか、期待に胸が膨らむ。

世界初のドライブスルーを実現した「前橋みなみ店」 世界初のドライブスルーを実現した「前橋みなみ店」 世界初のドライブスルーを実現した「前橋みなみ店」

世界初のドライブスルーを実現した「前橋みなみ店」

取材こぼれ話

平成21年に業態転換、看板の変更、新商品の発売、テレビCM…と、打って出たときには、桶狭間に向かう信長の気持ちだったという田中社長。失敗したら終わりというくらい追い込まれた状況にもかかわらず、不思議と当日の朝はすがすがしい気持ちで迎えたそうだ。社長の「潔さ」「思い切りの良さ」も、同社の成長に大きく寄与しているのだろう。

取材記者の目

「考えるより、まず行動」「チャンスは身の回りにある」「日本は公平な社会だから地べたからでも這い上がれる」など、元気の出る言葉をたくさんいただきました。群馬県から世界へ羽ばたく企業人として、また「新しく、かっこいい起業家」のロールモデルとしても、今後のご活躍からますます目が離せません。

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