株式会社ルポン

素朴なコッペパンと洋菓子素材の組み合わせで、
ありそうでなかったオンリーワン商品に。

設立 昭和54年(1979)7月
代表者 梶塚 謙
所在地 太田市新田早川町350-3
資本金 800万円
従業員数 14名
TEL 0276-56-5220
FAX 0276-56-7610
HP http://www.lepont-net.com/
【経営革新計画のテーマ】

コッペパンラスクの製造販売

期間:平成21年8月~26年7月

低価格で美味しいお菓子

 昭和24年に給食パンの製造で創業し、長年にわたり有限会社梶塚パンとして親しまれてきた。東京の洋菓子店で修業した梶塚謙社長が入社したことで、洋菓子部門にも進出。「お菓子工房ルポン」を開店させた。以来、素材にこだわったロールケーキや焼き菓子作りで順調に売り上げを伸ばし、平成21年には社名も株式会社ルポンに変更した。
 ところがその頃から、お菓子作りに欠かせない生クリームなどの原材料が高止まりし、それまで1個100円前後の焼き菓子を140円まで値上げせざるを得ない状況に。追い打ちをかけるようにリーマンショックによる世界的不況の波が襲い、それまで順調だった売り上げは頭打ちの状態になっていく。
 なんとか売り上げを上げようと、1個70円台で販売できるラスクに注目。フランスパンではなく自社製のコッペパンで試作を開始した。

本店外観 味のバリエーションを増やしたいと語る梶塚社長
(写真上)本店外観
(写真下)味のバリエーションを増やしたいと語る梶塚社長
試行錯誤で機械化を実現

 コッペパンラスクは思った以上に好評だった。フランスパンのラスクはカリカリ感が特徴だが、コッペパンのラスクはサクサクして食べやすい。当時、県民マラソンで訪れたオリンピックランナーが「こんなめずらしいものがありました。おいしかったです」とブログで取り上げたことで、店のHPに200件以上もアクセスが集中した。さっそくネット販売を考えたが、それまでの手作りでは、1日400個から500個が精一杯。そこで、量産に向けて経営革新計画を策定した。
 そこからが本当のチャレンジだったと梶塚社長。「機械化するのは思った以上に大変でした。フランスパンのラスク工場を見学しましたが、フランスパンは固いのでバターを塗ってもそのまま流れていく。でも、コッペパンは柔らかいのでうまく流れていかないのです」と、当時を語る。
 考えついたのは、やりたいことを機械にやらせることはできない。機械でできることに自分の知恵を盛り込まないと駄目だということ。それから試行錯誤しながら工夫を重ね、現在は1日約6,000枚の生産ができるようになった。

コッペパンラスクの製造 コッペパンラスクの製造
コッペパンラスクの製造
夢はコッペパンラスクを世界へ

 これからの目標は、製造ラインの機械化による量産と、味のバリエーションを増やすことだ。発売当初の8種類に加え、平成25年には、新たに4種類の新製品を発売した。県内のしょう油を使用したしょう油味ラスクや、お菓子としてだけではなく朝食として食べられるトースト風味もある。
 さらに、大きな夢は世界進出という。 「コッペパンって、日本特有のパンなんです。それをニューヨーカーが朝食として食べてくれたらおもしろいですよね」と梶塚社長。確かに食の世界はいまやグローバル化が進んでいる。さまざまな味のコッペパンラスクが作られ、世界中で食べられるシーンも夢とは言えないかもしれない。

店内にはさまざまな種類のコッペパンラスクが並ぶ 朝食にもぜひどうぞ スタッフと梶塚社長
(写真上)店内にはさまざまな種類のコッペパンラスクが並ぶ
(写真中)朝食にもピッタリ
(写真下)スタッフと梶塚社長
取材こぼれ話

栃木県や茨城県に較べて群馬県は銘菓が少ないという。そこで群馬みやげを意識して「ぐんまコッペパンラスク」という箱を作ったそうだ。ところが高速のサービスエリアなどでは売れるが、本店ではなかなか売れない。というのも群馬の人はぐんまというネーミングが付くと県内での贈答用にはしないのだ。銀座のぐんまちゃん家でも販売しているが、かさばる箱入りより、手軽な袋入りが好まれるという。販売の難しさを感じるそうだ。

取材記者の目

取材に伺った日は、ガーリック味のラスクを製造中でした。香ばしい香りに取材の手も止まってしまいがち。お菓子屋さんになりたい!という子どもの気持ちが分かりました。

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