株式会社プラテック

革新的な発想とコアな技術で、
業界一の高効率・低価格のLED照明器具を開発。

設立 平成元年(1989)
代表者 市川 祐子
所在地 吾妻郡東吾妻町大字岩井1009
資本金 2,500万円
従業員数 21名
TEL 0279-68-5050
FAX 0279-68-3630
HP http://www.pla-tech.co.jp
【経営革新計画のテーマ】

地球に優しい照明器具造り

期間:平成18年4月~23年3月

他にない高効率の照明器具の開発

 株式会社プラテックは、精密金型およびそれを用いたプラスチック成形品の製造企業として、平成元年に創業した。しかし、取引していた大手企業の海外への工場シフトや製造品の低価格化など、国内で金型や部品を供給することに限界を感じ、自社ブランド商品の事業化を決意した。当時、脚光を浴びはじめたLEDに着目し、それまで部品製造をしていたことから経験のある照明器具への参入を目指した。
 外部からLEDのスペシャリストと照明器具開発技術者を招き入れることで体制を整え、経営革新に取り組んだ。
 それから7年が経過し、従来の蛍光灯の2倍以上の効率を持つ照明器具の開発に成功した。現在、企業や公共施設向けの高天井灯、街路灯、防犯灯などを製造している。

発送は主婦感覚からと語る市川社長 まだクレームはないと語る山田開発部長
(写真上)発送は主婦感覚からと語る市川社長
(写真下)まだクレームはないと語る山田開発部長
省エネ・真の長寿命化を実現

 同社のこだわりの1つは、“欲しいところに欲しいだけの光の量を届ける”ということだ。逆にいえば、欲しくないところに光を供給する必要はない。例えば、蛍光灯は360度に配光するが、天井を照らす必要はないし、壁も照らす必要がない場合が多い。また、街路灯の場合は、周囲の田畑を照らすことで農作物の生育に害を与えてしまい、収穫量に悪影響が出る場合があるという。そこで、必要なところだけを照らすための反射板とレンズによる配光制御を開発した。
 もう一つのこだわりは省エネだ。もともとLEDは長寿命と発光効率の良さが売りで、理論値では、白熱電球の約10倍、蛍光管の2倍以上といわれている。しかし、高温を発生するため、実際には、適切な使用環境(照明器具)を整えないと、その長寿命が活かしきれないという。同社では得意のプラスチック成形技術を駆使した樹脂を使用し、LEDの発生する熱を効率よく放熱する照明器具ユニットを開発したことで、真の長寿命化を実現した。さらに自社工場で生産するため、従来品に比べ低価格というメリットがある。「自社の製品を社会に出して3年ほどになりますが、クレームはまったくありません。」と山田幸一開発部長は胸を張る。
 当面の目標は、販売活動の強化だ。現在、これまで共同研究してきた産業技術センターの高天井照明をはじめ、地元の東吾妻町に97基の街路灯、玉村町には40基余りの防犯灯が設置されている。製品の性能には自信を持っているものの、大手LED照明機器具メーカーに較べると知名度は格段に違う。県や中小企業支援機構などの行う展示会への参加、また製品を紹介するカタログなども製作し、拡販活動に力を入れていきたいとのことだ。

独自で開発した照明器具 照明器具の組立作業 組立作業は手作業で行う
(写真上)独自で開発した照明器具
(写真中)照明器具の組立作業
(写真下)組立作業は手作業で行う
まだ出来ていないモノへの挑戦

 まだ世の中に出来ていないものを作りたいともいう。例えば、マイナス60度の冷凍倉庫の照明器具がまだLED化できていない。さらに省エネも進めていきたいとのことだ。
 光の提供とともに、どうしたら空気をクリーンにできるか、地球の温暖化を防ぐことができるか、そんな大きな視点でモノづくりを行っていきたいという。「ちょっと大げさかもしれませんが、経営革新のテーマを“地球に優しい照明器具造り”とした理由です。」と市川祐子社長は笑顔で語ってくれた。

本社工場
本社工場
取材こぼれ話

“欲しいところに欲しいだけの量の光を届ける” LED照明器具を作ろうという発想のきっかけは、市川社長の主婦感覚からだった。生活費を切り詰めようと考えたとき、まず思いつくのが電気代、ガス代、水道代といった光熱費の節約だ。ちょうど新築したオール電化の自宅で電気代の削減を考えたときにひらめいたのが、「なぜ天井を照らす必要があるの?」という素朴な疑問だったそうだ。そこからLED照明器具作りがスタートしたという。

取材記者の目

渋川市にある研究室で実際に、LEDの街路灯を体験しました。全体を照らすより、足元だけを照らす街路灯のほうが確実に明るいことが分かり、必要なところに欲しい量の光という意味がよく分かりました。

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