相模屋食料株式会社

工場の自動化と常識をくつがえす新商品開発で、
急成長を続ける。

設立 昭和26年(1951)10月
代表者 鳥越 淳司
所在地 前橋市鳥取町123
資本金 8,000万円
従業員数 360名
TEL 027-269-2345
FAX 027-269-1385
HP http://sagamiya-kk.co.jp
【経営革新計画のテーマ】

豆乳プリンの販路拡大と豆乳のタンクローリー販売の確立

期間:平成14年3月~17年2月

人気アニメのキャラクターをおとうふに。

 人気アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターを模した「ザクとうふ」で、大きな話題になった相模屋食料株式会社。平成22年には売上高100億円を突破した日本最大の豆腐メーカーだ。経営革新計画は14年から3年間で、主力である木綿とうふと絹とうふに加え、豆乳プリンの販路拡大等を図ろうとするものであった。現在は基本のとうふ製品に主力を注いでいるため製造はしていないが、「常に経営革新に取り組んでいます」と鳥越淳司社長は語る。「ザクとうふ」の発案者として、今やメディアから引っ張りだこだ。
 多くのガンダムファンの男性客を、スーパーの豆腐売り場に立ち寄らせた「ザクとうふ」。その後も「鍋用!ズゴックとうふ」、ご飯と一緒に食べる「ビグ・ザムとうふ」が登場し、大きな広がりを見せている。

売上げを伸ばし続ける前橋本社の受付 男性に圧倒的な人気のザクとうふ
(写真上)売上げを伸ばし続ける前橋本社の受付
(写真下)男性に圧倒的な人気のザクとうふ
ロボットでできたての味を実現。

 昭和26年に町の豆腐店として開業した同社は、平成17年の第3工場稼働をきっかけに急成長した。これは工場の自動化や常識を覆す新商品によるところが大きい。
 第3工場の建設にあたっては、売上高を上回る投資額に当初、反対の声は大きかったという。結果的にはそれが大きな結果を出し、その後の急速な売り上げ増につながった。
 新工場ではできることは全部やった。「できたてのおとうふを食べていただくと、おとうふってこんなに甘くておいしいのかと言われます」と鳥越社長。そのできたてのおいしさを実現したのがホットパック形式だ。
 通常、完成したおとうふは70~80度あり、それをいったん水に入れて冷ましてからパック詰めする。人の手では持てない熱々のおとうふの上にロボットがパックを置いていくことで、できたてのおいしさを保つことができた。その結果、細菌の繁殖も抑えられ、賞味期限が長くなる。ロボットによるおとうふづくりなど、誰も考えなかったことだ。しかし、それで1日120万丁の生産が実現した。

熱々のおとうふをパックするのはロボット 業界初の木綿の3個パック商品「なめらか木綿3個パック」 焼いておいしい絹厚揚げ
(写真上)熱々のおとうふをパックするのはロボット
(写真中)業界初の木綿の3個パック商品「なめらか木綿3個パック」
(写真下)焼いておいしい絹厚揚げ
目標は20年後の売上高1,000億円。

 「夢は見るものではなく、叶えるもの」という鳥越社長のこれからの夢は、もっとおとうふの食シーンを広げていきたいということ。ご飯と一緒に食べたり、冷奴でそのまま食べたり、デザートにしたり、主役にならなくても食卓の名脇役になってほしいという。
 おとうふの市場規模は年間6,000億円といわれる中で、もうひとつの大きな夢は、売上高1,000億円。そのために、生産量の増加と全国への販路拡大を目指す。幸い豊かな水源に恵まれた群馬はおとうふづくりに適している。流通面でも関越自動車道、上信越自動車道、北関東自動車道が通り、東北、北陸、関東一帯への流通は万全だ。さらに平成24年には、神奈川の豆腐メーカーを子会社化し、中部・関西方面への安定供給も確保した。
 大きな夢の実現に向けて、着々と布石は打たれている。

新商品を考えるのが楽しいと語る鳥越社長 前橋本社外観
(写真上)新商品を考えるのが楽しいと語る鳥越社長
(写真下)前橋本社外観
取材こぼれ話

大ヒットした「ザクとうふ」は社長の趣味から生まれた。小学生のころから好きだった「機動戦士ガンダム」の中に登場する「ザク」は、主役ではないが名脇役。おとうふもおかずの主役にはならないが、必ずといっていいほど食卓に並ぶ名脇役だ。器も捨てられず、初心者はゼリーの型に、上級者になると魚の水槽のエアーポンプの吹き出し口を覆うカバー等に使って楽しむという。社長の遊び心が消費者にもじわじわと伝わっている。

取材記者の目

鳥越社長は、四六時中、新商品や経営のことを考えているそうです。疲れませんかと聞かれるそうですが、仕事が好きなのでぜんぜん疲れないし、毎日が楽しくて仕方ないという笑顔が印象的でした。

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