三和食品株式会社

創作調味でオンリーワン企業へ、
小さくてもキラリと光る製品づくり。

設立 昭和49年(1974)5月(昭和30年創業)
代表者 石川 徹也
所在地 太田市清原町1-7
資本金 4,000万円
従業員数 49名
TEL 0276-37-8055
FAX 0276-37-8053
HP http://www.sanwafoods.co.jp
【経営革新計画のテーマ】

ブレンド大根おろしの開発

期間:平成14年9月~17年8月

小袋タイプの香辛料、調味料を生産。

 香辛料や調味料、惣菜類の製造卸を行っている三和食品株式会社。同社の主要商品は、生わさびやしょうが、大根おろしなどで、業務用や小売用のチューブタイプの商品ほか、スーパーマーケットなどの量販店でサービス品として添付される小袋タイプを生産している。
 同社は、粉わさびの卸売業として昭和30年に創業した。49年、業界で初めて個食小袋タイプ添付用の生おろしにんにく、生おろししょうがの販売を開始。その後、同社の主要商品となる生おろしわさびを全国で初めて販売した。また、加工わさびの開発にも力を入れ、無添加タイプの生おろしわさびや生おろししょうがなど、時代のニーズを捉えた商品を手がけてきた。

海外へ販路を広げていきたいという石川社長 水色の外観が目印の同社
(写真上)海外へ販路を広げていきたいという石川社長
(写真下)水色の外観が目印の同社
最新鋭の工場建設、ブレンド大根おろし製造。

 添付用の小袋タイプにおいて、先駆け的存在であった同社だが、2000年代に入り、競合企業の台頭により価格競争の渦に巻き込まれた。他社との差別化を図るためにも、新事業が急務と、同社は、地場の野菜である大根と大和芋を使った調味料製造に目を付けた。
 同社はまず、ブレンド大根おろしを開発した。これは、大根おろしに果汁のエキスやわさびなどの食品素材を入れたものだ。同社は、このブレンド大根おろしの研究開発に取り組む経営革新計画を策定・実行し、ブレンド大根おろしを製造する新工場の土地を購入。HACCPシステムを導入した最新鋭の工場を建設した。
 一方、ブレンド大根おろしのさらなる品質向上の研究開発費用として、経営革新補助金を使用。10度で30日間保存可能な「日持ちする国産ブレンド大根おろしの開発」に成功した。この製品は、平成18年、ぐんまの1社1技術に認定されたほか、大手食品メーカーとの提携商品に使用され、チルド麺に添付される「柚子おろし」として販売されている。現在も、年間80万食売り上げる人気商品である。

新鮮な大根を使用 小袋にパックする充填ライン 小袋にパックする充填ライン

(写真上)新鮮な大根を使用
(写真中・下)小袋にパックする充填ライン

「三日とろろ」が人気、強みを生かして販路開拓へ。

 ブレンド大根おろしが順調に進むと、同社は、長芋や大和芋を使った「ブレンドとろろ」の製造にも着手した。粘りが強い大和芋やあくの出る長芋の扱いに、さまざまな問題や困難があったというが、現在、県東部農業事務所とJA太田とともに商品化した「三日とろろ」が順調な売れ行きを見せている。
 「わが社の強みは、食品原材料を製造して、それを小袋にパックする充填製造ができること」と話すのは石川徹也社長だ。ブレンド大根おろしも、ブレンドとろろも、製造工程に特殊技術を必要とすることから、競合企業は出現していないという。
 同社は現在、小袋充填できる強みを活かして、野菜をペースト状にした流動食など、介護食や病院食の市場参入に向けて取り組んでいる。
 また、塩分ゼロ、糖分ゼロ、カロリーゼロのドレッシング風調味料の開発も考えているという。
 海外展開も同社が掲げる目標だ。中国勢が台頭する海外でのわさび市場に、同社が得意とする生わさびで勝負するという。また、ブレンド大根おろし、ブレンドとろろの海外輸出はもちろん、海外でも人気がある「ゆず」に関連した商品の開発にも取り組む予定だ。

だし入りの「三日とろろ」 本わさびやほそぎり茎わさびなど、わさびの種類も豊富 東京ビックサイトで開かれた「シーフードショー」に出展

(写真上)だし入りの「三日とろろ」
(写真中)本わさびやほそぎり茎わさびなど、わさびの種類も豊富
(写真下)東京ビッグサイトで開かれた「シーフードショー」に出展

取材こぼれ話

平成24年9月に発売された「三日とろろ」は、太田市特産の大和芋を100%使った味付けとろろパック。同社が持つ技術により、1人分ずつ個別包装になっているのが特徴で、解凍すればすぐに食べられるのが魅力だ。商品名は、北関東や東北で「1月3日にとろろを食べると、その年は無病息災で過ごせる」という言い伝えにちなんだものだそうだ。JAなどで販売されているが、「三日とろろを購入したい」といった消費者からの注文が同社にまで来ることもあるという。

取材記者の目

三日とろろは、すりおろしの手間なく、気軽においしいとろろごはんが楽しめました。今度は、群馬の小麦とコラボし、麦とろごはんにしようという話もあるとか。今後の展開が楽しみで仕方ありません。

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