有限会社菅沼縫製所

衣料から医療を変える!
オーダーユニフォーム・メーカーへ。

設立 昭和27年(1952)
代表者 菅沼 義明
所在地 館林市足次町475-2
資本金 300万円
従業員数 30名
TEL 0276-74-1822
FAX 0276-73-7433
HP http://www.suganumahousei.com
【経営革新計画のテーマ】

医療介護機関等で使用する
オーダーメイドユニフォーム等の製造・販売

期間:平成24年7月~29年6月

創業62年、確かな技術で、有名ブランドを手がける。

 有限会社菅沼縫製所は、医療・介護のユニフォーム業界への参入を目指し、オーダーメイドユニフォームの製造・販売を開始している。この新事業は、数年の構想期間を経て、最近本格的にスタート。現在は大阪営業所を設立するほど、順調な滑り出しを見せている。
 昭和27年設立の同社は、長年、一流アパレルブランドの婦人服の製造を手がけてきた。大手ブランドからのさまざまな依頼に対応できる、高い製造・加工技術を有し、専属工場として手腕を振るってきた。ところが、アパレル業界においても、製造拠点の相次ぐ海外進出や景気後退に伴うコストダウンの要請に加え、東日本大震災の影響で売上高が急速に落ち込んだ。景気の影響を受けやすい下請けからの脱却を含め、何かアクションをしなければと検討していた時、菅沼蔵人専務が大きく舵をとったのが同事業だったという。

どんな服でも対応できる技術力が同社の強み
どんな服でも対応できる技術力が同社の強み
オーダーユニフォーム、好発進。

 医療機関で着用するナース服や介護施設の介護スタッフが着るユニフォームのほぼ100%は既製品。しかも、似たような商品が掲載されているカタログの中から選ぶのが一般的だ。前職で医療コンサルタントをしていた蔵人専務は、訪れた病院や介護施設の中でユニフォームへの不満を耳にすることがあったという。
 そこで、同社は、デザインと機能性、価格のバランスを考慮した、オーダーメイドのユニフォームを提供しようと、事業を拡大。ユニフォームの生地選びからデザイン、刺繍の種類など、すべて独自のデザインを作成する「フルオーダー」、前身頃、襟、袖、ポケットなど各パーツのデザインパターンの中から好きなものを組み合わせてオリジナルデザインを作成する「イージーオーダー」、同社オリジナル商品に数カ所の補正を加えて作成する「パターンオーダー」と3つの方法を用意した。
 お客様の反応は早かったという。群馬はもちろん、大阪、四国、東北の医療機関や福祉施設からの引き合いが相次いだ。オーダーメイドユニフォームは、作業しやすいといった着心地の改善だけでなく、組織の一体感を強化し、組織力の向上を図りたいと願う病院や、ブランド力を高め、競合他施設と差別化を図りたいとする福祉施設のニーズとうまく合致したという。

全国各地の病院や介護施設に出向いている菅沼蔵人専務 サンプルユニフォームの一例 (写真下)華やかなナース服は、東日本大震災のチャリティーで製作したもの
(写真上)全国各地の病院や介護施設に出向いている菅沼蔵人専務
(写真中)サンプルユニフォームの一例
(写真下)華やかなナース服は、東日本大震災のチャリティーで製作したもの
オーダーメードでも、割高感なし。

 一番のポイントは、自由度。創業以来、アパレル業界で培ってきたネットワークとノウハウを活かし、既製品より割安に提供できるのも強みだ。医療機関や福祉施設のイメージをヒアリングし、複数のデザイン画を作成、その中から4~5のサンプルを作成し、最終的に1つを選んでもらうという方法が、お客様には好評だという。
 「私たちが作ったサンプルは、医療現場の声が反映された、こだわりのあるもの。お客さんはこれらのサンプルを見て、既製品との違いを感じ取ってくれる」と話すのは、菅沼義明社長だ。同社の倉庫には、最近作成した、数百ものサンプルユニフォームが並んでいる。
 委託加工から、メーカーへの転身には、乗り越えなければならない課題も多いという。その課題をクリアしていきながら、同社は同事業を進めていく。

本社工場 同社が手がけたユニフォームを着るお客様との記念写真
(写真上)「これからが勝負」という菅沼義明社長
(写真下)同社が手がけたユニフォームを着るお客様との記念写真
取材こぼれ話

同社には、同社が手がけたオーダーメイドユニフォームを着たお客さんと、蔵人専務が写った写真が貼られている。これまでの委託加工では、同社が手がけた服を着たお客さんの顔を見ることができなかったそうだ。「今は、なるべく、お客さんと写真を撮るようにしている」と蔵人専務。お客様との関係を深めながら、オーダーメイドユニフォームを手がけている同社の姿勢は、ある医療機関の社内広報に蔵人専務が登場したというエピソードからもうかがえる。

取材記者の目

同社が手がけるユニフォームは、ポケットが3つ付いていたり、後ろ身頃が長めになっていたりと、働くことを考慮しつつ、おしゃれなデザインになっていました。着てみたいなと思うユニフォームもたくさんありました。

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