株式会社竹内商事

うまいものを目指す探求心で
冷凍の「豚のもつ煮」を完成。

設立 昭和50年(1975)6月(昭和11年創業)
代表者 竹内 直哉
所在地 利根郡みなかみ町湯桧曽200-1
資本金 1,000万円
従業員数 17名
TEL 0278-72-3530
FAX 0278-72-1011
HP http://e-motu.com
【経営革新計画のテーマ】

「豚もつ煮込み」冷凍製品の開発・製造販売

期間:平成21年3月~25年4月

菓子製造卸売業に加え、惣菜業にチャレンジ

 昭和11年に創業した株式会社竹内商事は、和菓子やもつ煮の製造・販売のほか、土産物の卸売を行っている。
 もともとは、土産物の卸売と菓子製造卸売を生業としていた。平成16年に、菓子製造業と平行しながら、惣菜業へ進出。使用していなかったレストランの厨房を改造し、豚もつ煮込みの製造販売という新事業を開始した。専門外であった惣菜業に進出した背景には、温泉街の集客がダウンしたことによる、売り上げ低迷という状況もあったが、「何より、お土産業界の将来を危惧していた。別のことを始めなければと考えていた頃だった」と当時を振り返るのは、竹内直哉社長だ。得意先がもつ煮製造販売をする企業を探していると聞いた時、自ら名乗りを上げ、異業界にチャレンジしたという。
 「谷川岳名物もつ煮」と命名された同社のもつ煮は、最初は泣かず飛ばずだったという。作ったものがそのまま返品されたこともあり、我慢の時が続いた。しかし、ある得意先で人気に火が付き、注文が増加。また、業務用ルート(飲食店、レストラン)を開拓し、納品先が広がると、次第に同社のもつ煮は好評を博していった。

冷凍のもつ煮を完成させた竹内社長 谷川岳のふもとにある店舗 もつ煮、和菓子が並ぶ店内
(写真上)冷凍のもつ煮を完成させた竹内社長
(写真中)谷川岳のふもとにある店舗
(写真下)もつ煮、和菓子が並ぶ店内
困難乗り越え、冷凍「もつ煮」完成。

 当時、同社のもつ煮の賞味期間は7日間(現在は14日間)だった。その短さから、客先で欠品が生じたり、過剰在庫による売れ残りが生じたりといった問題が発生していた。販路を広げるにあたっても、賞味期間の短さはネックになっていたという。そこで、同社は、チルド製品から冷凍製品に製造方法を変更することを決意。平成21年、経営革新計画を策定し、もつ煮込みの冷凍製品に着手した。
 問題となったのは、もつ煮になくてはならない、こんにゃくだった。こんにゃくは、一度冷凍してから解凍すると、スカスカのスポンジのようになってしまう。この問題があってか、スーパーなどに並ぶもつ煮は、どれもチルド製品で、「私が探した限り、冷凍のもつ煮はどこにも存在しなかった」と竹内社長はいう。
 派遣された専門家から、冷凍耐性こんにゃくを製造する食品会社を紹介してもらった同社は、こんにゃくのカットサイズや煮込み時間を工夫することで、冷凍もつ煮込みを完成させた。賞味期間150日。今では、青森や愛知など、遠方の取引先も増え、安定した納品が可能となっている。

谷川岳名物「もつ煮」は冷蔵と冷凍の2種類あり谷川岳名物「もつ煮」は冷蔵と冷凍の2種類あり 谷川岳名物「もつ煮」は冷蔵と冷凍の2種類あり
「谷川岳名物もつ煮」は冷蔵と冷凍の2種類あり
下仁田ポークのもつ煮、さらなる新商品開発へ。

 「惣菜業を始めてから、頭の中が新商品のことでいっぱいになった」と笑う竹内社長。惣菜業の営業認可を受けたことで、商品化できるレパートリーが増え、やりたいと思ったことができる環境になったという。
 冷凍のもつ煮が完成した後も、「下仁田ポークの極上もつ煮」を商品化した。下仁田ポークは、牧場から飼料、衛生設備、空調設備、処理まで、すべて一貫して行っている下仁田ミートの銘柄豚だ。群馬らしい土産になるようにと、群馬県産のこんにゃく、醤油、味噌と材料にもこだわったという。
 竹内社長は現在も、新商品開発に意欲的に取り組んでいる。

県内各地で開催される物産展でも大人気
県内各地で開催される物産展でも大人気
取材こぼれ話

チルド製品のもつ煮が売れなかったころ、次々に返品されてくる商品を見て、「何度も心が折れるかと思った」という竹内社長。その一方で、「うまいものは絶対に売れる」という裏づけのない自信があったともいう。同社のもつ煮は、谷川連峰のおいしい水、国産豚のもつ、群馬のこんにゃくなどを使って作られている。なにより、こだわっているのは、肉の柔らかさ。子どもからお年寄りまで楽しめるのが特徴だ。

取材記者の目

豚のもつには、お肌に良いコラーゲンがたっぷり含まれているのだそうです。しかも、同社のもつ煮は、135カロリー(100グラム)と低カロリーなので、美容にも健康にもいいバランス食だと思いました。

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