やどや

豊かな自然から生まれた懐かしい郷土の味を、
全国の地場特産に広げる。

設立 平成20年(2008)4月
代表者 山本 清
所在地 藤岡市保美濃山1859-2
資本金 100万円
従業員数 10名
TEL 0274-56-0006
FAX 0274-56-0030
HP http://yado-ya.jp/
【経営革新計画のテーマ】

地域の「味噌、清酒」を使った「地場特産“からみそ”」の製造受託事業

期間:平成22年4月~25年3月

口コミで広がった郷土の味。

 神流湖畔の民宿「やどや」で、従前から宿泊客に提供していた手作りの「からみそ」。地元で採れる青唐辛子と味噌を使い、仕込みに地酒を使うのが特徴だ。その甘くて辛い味が好評で、ぜひお土産に欲しいという要望から、ビン詰めにして「やどやのからみそ」の名称で販売していた。
 平成21年、群馬県の主催する地場産フェスティバルに出展したところ、草津温泉の女将会から引き合いがあり、草津のお酒を使った「草津温泉のからみそ」を作った。さらに、新潟県の有名な酒造メーカーからも声をかけてもらい、「菊水の辛口味噌」も生まれた。
 このことをきっかけに、各地域の「味噌、清酒」を原料に、当社独自の方法で「その地域独特の“からみそ”」を製造し販売しようと考えた。そして、ここから生まれた味を全国に広げていきたいと経営革新に取り組んだ。

やどやの看板 最初のからみそ商品

(写真上)やどやの看板
(写真下)最初のからみそ商品

厳選した素材と昔ながらの製造方法。

 そもそも多野地域は味噌作りが盛んな地域で、からみそは昔から作られてきた郷土食だったそうだ。青唐辛子を油で炒めたり、酒を入れるのは「やどや」オリジナルで、それによって添加剤を入れなくても日持ちがするという。
 9月初旬に収穫した青唐辛子を鮮度の良いうちに冷凍保存し、民宿のオフシーズンに製造している。作るのは地元の主婦たちで、雇用促進にも貢献している。
 商品化するにあたり、素材も厳選したものを使用している。有機・無農薬で栽培する青唐辛子、地元味噌、酒粕、油も遺伝子組み換えでないものだ。シンプルな製法だからこそ、素材にこだわることで他との差別化を図っている。そうしたことから、各地のこだわりの作り手から声がかかるという。
 最近は、秩父の老舗酒造会社の銘酒と塩麹を使った「秩父のからみそ」や、長野で昔からの方法でつくっている味噌を使った「軽井沢の朝ごはん」など、徐々にコラボを広げている。

からみそを全国に拡げていきたいと語る山本社長素材も厳選したものを使用している どんどん増えていくからみそ商品

(写真上)からみそを全国に拡げていきたいと語る山本社長
(写真中)素材も厳選したものを使用している
(写真下)どんどん増えていくからみそ商品

ネーミングとラベルにも独自色を。

 これからの目標は、商品づくりを全国にさらに広げるとともに、ネーミングやパッケージにも工夫をしていきたいとのことだ。例えば、「軽井沢の朝ごはん」という商品は、軽井沢の高級スーパーや横川SAの上りで販売したが、非常に好評であったそうだ。味はもちろんだが、提案型のネーミングも受けたと考える。また簡単な箱のパッケージを作ったが、これもうまくいった。「多くの商品の中で、まずは手に取ってもらうことが第一」と山本清社長。次は「軽井沢の晩ごはん」を作ろうかと考えているそうだ。オリジナル商品についても、お土産だけでなくスタンダードになって欲しいとラベルを替えた。
 さらに関西にも販路を広げようと、この秋、新米にあわせて「草津・秩父・軽井沢」の3点セットのギフトを販売した。
 経営革新計画を策定したときには、こんなに広がっていくとは思わなかったという。これからも、日本中にあるいろいろな地味噌、地酒を使った、その地域の“からみそ”商品を作るという目標へと夢は広がる。

ギフト用品もいろいろある 宿泊施設のロビーでも買うことができる
(写真上)ギフト用品もいろいろある
(写真下)宿泊施設のロビーでも買うことができる
取材こぼれ話

「からみそ」の次に考えているのが「はちみつ」だ。いま日本では、山で採れるはちみつが少なくなっているという。自然界の花の蜜を吸った蜂ではなく、人工飼料を与えて絞ったはちみつも多いとのこと。せっかく山に囲まれているこの地で本物のはちみつを採りたいと、まず養蜂のスクールを開催して養蜂家を育てることから始める。ゆくゆくは、ここをはちみつランドにしていきたいそうだ。

取材記者の目

お土産にいただいた「からみそ」は、口に入れた瞬間は甘さが、その後にピリ辛さが広がります。ご飯のおかずにも、日本酒のつまみにもピッタリ。この味がやみつきになるリピーターが多いというのもうなずけます。

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